漢検準2級 | ||
璽 ジ |
小篆 |
形声。声符の爾は、字統によれば、人の上半身の胸部に×型の文身を加えたもの。漢字源ははんこの象形で璽の初文という。 璽については、説文解字は下部を土に作るものを正字とし、「王者印也」と解し、玉に従う字を籀文とする。字統は、土に従うものは封泥の類で、玉に従うものが「玉璽」だという。 爾を部品とする字は、「彌」は常用漢字では略字の「弥」が採用されたが、璽は略されていない。 現代日本ではほとんど使われない字。この字が常用漢字に選ばれた理由として、「日本国憲法」にある字は全て常用漢字とするという方針のもと、憲法に「御名御璽」の語があるからだという説があるが、御名御璽は「ここに天皇の名と印がある」ことを示す符号にすぎず、法律本文ではない。 ・玉部14画。 |